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法律がないほど、拘束力は強い?(Politics vs Literature)


In a society in which there is no law, and in theory no compulsion, the only arbiter of behaviour is public opinion. But public opinion, because of the tremendous urge to conformity in gregarious animals, is less tolerant than any system in law. (Politics VS Literature: An Examination of Gulliver's Travels,1946)




オーウェルの『ガリバー旅行記』批評からの一文。文学批評を中心にしてその社会の政治を分析する手法はオーウェルの最も得意とするところである。このエッセイを読んで、『ガリバー旅行記』に関して自分があまりにも無知であることがわかった。


まず、『ガリバー旅行記』は「小人の国」「巨人の国」「飛ぶ島」および「馬の国」の4部に分かれている。皆さんが子どもの時に親しんでいるのは「小人の国」と「巨人の国」の物語であろう。つまり、まだ序章に過ぎず、一番大事なのは、あのyahoo(最も醜く、いつも争い合っている人間を指す)が登場する第4部「馬の国」であり、ここでスウィフトは痛烈な人間批判をする。日本もこの小説に登場するとは全く知らなかった。


夏目漱石が愛読した本であり、あの広島の偉大な作家、原民喜が翻訳を手がけるという珠玉の文学である。様々な作家の新たな一面を知ることが出来、また、その作品を読んでみようという気になるのも、オーウェルの評論を読む醍醐味の一つであろう。


緊急事態宣言が発令された日本で、上記の箇所が頭に浮かんできた。


次回は文章の解釈と私の思うところを共有致します!

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