留学の予定はないにも関わらず、歴史のある某英語学校で1年間以上に渡り毎週水曜の高橋先生のTOEFL講座を受講していた者です。全体的な英語力向上と、自分の世界を広げたくて通っていました。もともと通訳者養成のための学校なので、シャドーイングや途中で区切り聞きをして発声などの通訳メソッドを用いたもので、他の学校にはないユニークなものでした。

TOEFLはアメリカの歴史やサイエンスを含んだアカデミックな内容の試験なのですが、先生が特に人文系トピックに詳しいので（TOEFLの他にオーウェルの講座やフランス語も担当されていました）、背景まで説明して下さり、知的好奇心が刺激されてモチベーションが上がります。時間内に解答するという負荷のかかる訓練は辛いものですが、この解説を聞くのが実は毎回とても楽しみでした。

そして、私としては、先生のお笑いのセンスがツボでした。学校の性格上、年代もバラバラで、宿題をきちんとするような真面目なタイプの生徒さんが多いです。しかし、一人ひとりをよく見ていて、明るい感じで笑いを取りながらレクチャーは進んでいきます。シーンと黙って緊張しがちなクラスの中で、ずっと笑っていたような気がします。思えば、あのクラスで普段会えないような興味深いクラスメイトともペアワークなどで楽しい雰囲気で自然と関われましたし、自分が安心して楽しめるような「居場所」としての機能も果たしていました。なかなかこういう先生はいないので、高橋先生の授業は全ての方に自信を持ってオススメしたいです。

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