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“On The Highways: Taiwan”

Ryotaro Shiba is one of the most beloved Japanese writers in Japan. One of his most representative novels is a history novel entitled “Clouds Above The Hill”, which depicts the modernization of Japan. It is often chosen as the must-read book for the new graduates. Shiba was born in Osaka in 1923 and studied Mongolian at Osaka University of Foreign Studies. After graduating from university, he worked for a Japanese newspaper company as a journalist for 12 years, after which he became a professional writer. He is best known for his insightful historical and cultural essays as well as novels about historical events. He was on close terms with Donald Keene, one of the most noted translators.


The book I read this time is his essay on Taiwan. This series has been very popular among Japanese readers. I was impressed by his research prowess on the history and culture of Taiwan and his lucid writing. This book provided me with an insight into its volatile history (Japan’s colonial era especially), its diversity and its people. From now on, I will strive to learn more about Taiwan in terms of history and culture. Most importantly, I will discover the current, evolving Taiwan with my own eyes. The first step is to learn Taiwanese Mandarin. 4 more days to go before the quarantine finishes.



無事に台湾に到着。司馬遼太郎の『街道をゆく40 台湾紀行』を読了した。日本を発つ前に読んだあるジャーナリストの台湾に関する書籍に感銘を受けたのだが、その本の中でこの台湾紀行が紹介されていた。司馬遼太郎の著作は学生の時に『坂の上の雲』を読んだのと、ドナルド・キーンとの対談が強く印象に残っている。まずこの有名な『街道をゆく』シリーズを読んで感じたことは、新聞記者時代に鍛えられたのであろう圧倒的な取材力、リサーチ力、そして何より司馬遼太郎の人の心を開かせる魅力、人となりである。台湾の歴史を知りたい方、日本と台湾の関係をより俯瞰して見たい方、そして台湾の宿命的な「悲哀」について理解を深めたい方に是非お勧めの一冊である。2点述べたい。


1点目は言語について。故李登輝元総統が体現しているが、日本統治時代に教育を受けた人は日本語を自由に操る。敗戦後、台湾(中華民国)に外省人がやって来て、国語が中国語になる前は日本語が話されていた。1934年生まれの台湾人の阿水さんは言う。「六年生のときから北京語をならったよ。漢字のわきに日本語のカタカナをつけてね。先生は中華民国の憲兵で、腰にピストルをぶら下げていたよ」台北には今まで何度か来たことがあるが、英語よりも日本語の方が通じる場面に遭遇したことがある。ちなみに今台北の町を歩けば、中国語、台湾語、客家語、英語という多言語主義の台湾が現れる。


2点目は歴史について。「人間は、自尊心で生きている。他の郷国を植民地にするということは、その地で生きているひとびとの−かれら個々の、そして子孫にいたるまでの−存在としての誇りの背骨を石で砕くようなものである」重い一文であった。台湾は1895年から1945年までの間日本統治下にあった。この一文を胸に、歴史を丁寧に紐解いていきたい。


今後数年は台湾に住む予定でいる。まずは、台湾華語を習うつもりだ。自分の目で刻々と進化し続ける台湾を見ていきたい。

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