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『地球星人』 村田沙耶香
この作品は以前から複数の友人から読むように強く勧められていた。村田沙耶香の作品は、一度読み出したら止まらない。タイトルからはナイーブにも牧歌的な世界を想像していたのだが、いい意味で全く別ものであった。 この物語は秋級(あきしな)と呼ばれる長野のある一画で展開する。主人公の名...
Ikuya Takahashi
Sep 26, 20212 min read


『ピンク』星野智幸
「一度回り始めたら、二度と止まってはいけない。止まったら、回る前よりも苦しくなる。楽でいたかったら、回り続けるほかない」 がむしゃらに、何も考えずに、ひたすらに回転する、という「行き止まり」、「捨て鉢」のイメージに強い共感を覚えた。...
Ikuya Takahashi
Sep 21, 20210 min read


“Hell Screen” by Ryunosuke Akutagawa
“Hell Screen” by Ryunosuke Akutagawa Ryunosuke Akutagawa is a genius writer. He committed suicide feeling “uncertain insecurity” at the...
Ikuya Takahashi
Sep 20, 20210 min read


『英語と英国と英国人』吉田健一
最近は中国語を学習していることもあり、外国語習得について(いつもながら)色々と考えている。そこで、久しぶりに吉田健一のエッセイを読む。柳瀬尚紀が「その名を口にすることすら畏怖する人」と形容する程の人物で、あの吉田茂の長男である。外交官であった父親の関係で、小さい時は世界各地...
Ikuya Takahashi
Sep 19, 20212 min read
『物理の館物語』小川洋子
『物理の館物語』 小川洋子 小川洋子の短編『物理の館物語』を授業で扱った。小川洋子の小説は今までにいつくか読んできたが、この短編を読んで、改めて彼女の文章に惹かれた。まず何と言ってもリズムが良く、読みやすい。また、微妙な心理を繊細に切り取る。科学的な描写も彼...
Ikuya Takahashi
Jun 27, 20212 min read


『やがて哀しき外国語』村上春樹
『やがて哀しき外国語』村上春樹 久しぶりに再読した。これは村上春樹がプリンストンに滞在した時のいわゆるアメリカ滞在記である。ヨーロッパ滞在記である『遠い太鼓』と併せて大好きなエッセイ集である。今日久しぶりに遠出をした折、何か文庫を持って行こうと思い、何故か...
Ikuya Takahashi
Jun 19, 20212 min read


“Bee Honey” by Banana Yoshimoto
『ハチハニー』吉本ばなな 吉本ばななの『ハチハニー』を授業で扱った。舞台はブエノスアイレス。大統領府の前の広場で主人公は考える。過去と現在、日本とアルゼンチン、母親と夫。悲しみから逃れようとした主人公はとにかく歩く。考えないように。なるべく自分を空っぽにする...
Ikuya Takahashi
Jun 19, 20212 min read


“Portrait of an Old Geisha” by Kanoko Okamoto
岡本かの子『老妓抄』 岡本かの子は谷崎潤一郎と同世代の作家である。裕福な家に生まれ、高校生の時に与謝野晶子の薫陶を受け、歌人としての道を志す。当時絶大な人気を博していた漫画家、岡本一平と結婚し、あの稀代の芸術家岡本太郎が長男である。川端康成はこの稀有な家族を「聖家族」...
Ikuya Takahashi
Apr 6, 20213 min read


“The Emissary” by Yoko Tawada
『献灯使』多和田葉子 多和田葉子は稀有な作家である。早稲田大学でロシア文学を専攻後、1982年から在独。ドイツ語でも小説を書き、言葉を越境するエクソフォニー作家の代名詞的存在だ。後天的に身に付けた言語で小説を書く超人技もさることながら、言語の可能性に関しても大...
Ikuya Takahashi
Apr 5, 20213 min read






