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津島佑子『あまりに野蛮な』
2008年に発表された津島佑子渾身の純文学。津島佑子の扱ったテーマは幅広い。特にマイノリティの人たちに光を当てた作家であった。この作品では旧植民地である台湾を、『ジャッカ・ドフニ』ではアイヌの人々を、『ヤマネコ・ドーム』では占領時のアメリカ兵士と日本人の間に生まれた混血児を...
Ikuya Takahashi
Jun 2, 20226 min read


『あにいもうと』室生犀星
授業で室生犀星の『あにいもうと』を扱った。何年か前に金沢の室生犀星記念館に行ったことがあるが、その入り口にあった有名な詩の一節を思い出す。「ふるさとは遠きにありて思うもの」。金沢の三文豪といえば泉鏡花、徳田秋聲、そして室生犀星である。...
Ikuya Takahashi
May 31, 20223 min read


『台北紀伊國屋書店』
台北忠孝復興の紀伊國屋書店。日本の本が欲しければここ、というぐらい、日本の書籍が揃っている。漫画あり、小説あり、日本語関連の参考書あり。時々本屋が無性に恋しくなる。一週、二週では置かれている本のレイアウトが変わることはない、それはよくわかっている。だけど、ついつい足を運んで...
Ikuya Takahashi
May 20, 20222 min read


『山月記』中島敦
今日から新しい学期が始まった。最初の授業では中島敦の『山月記』を扱った。高校の時に教科書で読んだという人も多いであろう。今回改めて原文、英訳2つを読み比べてみて、新たな気づきがあった。素晴らしい作品というのは読み手の年齢や経験などに応じて印象が変化してくといういい見本であっ...
Ikuya Takahashi
May 16, 20223 min read


『告白』湊かなえ
2008年の著者のデビュー作だ。本屋大賞を受賞、松たか子主演で映画化もされている。黒田龍之介氏が日本語学習者に本書を勧めていたことがきっかけで、手に取った。 とにかく飽きが来ず、素晴らしいミステリーで、どきどきしながら最後まで一気呵成に読み終えた。本のタイトル通り、物語はあ...
Ikuya Takahashi
May 15, 20223 min read


“Snow” by Orhan Pamuk
I’ve finished reading “Snow”. This is the first time for me to read Pamuk. I was completely enchanted by his beautifully crafted prose....
Ikuya Takahashi
May 10, 20222 min read


『針と糸』小川糸
無性にエッセイが読みたい時がある。それが外国の日常を切り取っていたり、文化的考察となると尚更手が出てしまう。台北紀伊國屋で平積みにされていた『針と糸』を購入。小川糸さんのエッセイだ。ドイツに住んでいた時の外国人としての視点や文化的考察、母親との葛藤などが綴られている。...
Ikuya Takahashi
May 7, 20223 min read


坂口安吾『白痴』
三島由紀夫は太宰治が甘い酒ならば坂口安吾はジンでありウォッカと形容したと言われている。まさにその文章には甘さがなく、現実の残酷さをそのままえぐり取る。前期の最後の授業で扱ったのは、坂口安吾の代表作、『白痴』だ。「堕ちろ、生きろ」と唱えた代表的評論『堕落論』と共に、坂口安吾を...
Ikuya Takahashi
May 4, 20223 min read


『読書のちから』 若松英輔
2年前にオンラインの出版社イベントに参加したことがある。その時に購入した書籍である。著者は批評家であり、随筆家の若松英輔氏。 「深く「読む」ためには深く「書く」必要がある。「読む」を鍛錬するのは「書く」で、「書く」を鍛えるのは「読む」なのである。「読む」と「書く」を有機的に...
Ikuya Takahashi
Apr 7, 20223 min read






