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森茉莉『私の美の世界』
松田青子の短編を読んでいた時に出くわした固有名詞、森茉莉。マリアと自分のことを呼んでいたらしい。森鴎外の長女である。文体が独特でエッセイイストとして名高い。今回初めて彼女の文章を読んでみたが、その文体に強く惹かれた。句読点の付け方が独特で、何とも言えないリズムがある。本のタ...
Ikuya Takahashi
Mar 17, 20224 min read


東山彰良『流』
「人には成長しなければならない部分と、どうしたって成長できない部分と、成長してはいけない部分があると思う。その混合の比率が人格であり、うちの家族に関して言えば、最後の部分を尊ぶ血が流れているようなのだ」 台湾に来る前に知人から東山彰良氏の『流(りゅう)』を勧められた。とにか...
Ikuya Takahashi
Mar 16, 20223 min read


内田百閒『第一阿房列車』
授業で内田百閒の『件』を扱ってからその作品の独特さに惹かれた。漱石一門である。同門の芥川龍之介も『内田百閒氏』と題した随筆を書いており、その才能を称えている。黒澤明の遺作「まあだだよ」の大学教師のモデルとなった人物でもある。東京大学ドイツ語学科を卒業した後、法政大学で教鞭を...
Ikuya Takahashi
Jan 25, 20223 min read


Japanese literature classes in 2021
Hello! It’s been a while since I last posted. I’ve been rather busy lately (sorry, it’s an excuse) and tend to procrastinate things,...
Ikuya Takahashi
Jan 16, 20222 min read


『飼育』大江健三郎
大江健三郎の文章には中毒性がある。大学1年の時、『万延元年のフットボール』の出だしを何度読み返しただろうか。大江氏の文章は熱を帯びており、読むとその熱が伝染する。溢れんばかりに喚起されたイメージに身体を揺さぶられる。文章は難解且つ翻訳調で、彼のような独特な文体をそれまで見た...
Ikuya Takahashi
Nov 6, 20214 min read


『マーガレットは植える』松田青子
「マーガレットは悲しみを植えた。マーガレットは不安を植えた。マーガレットは後悔を植えた。マーガレットは恐怖を植えた。マーガレットは恐怖を植えた。マーガレットは恐怖を植えた。マーガレットは恐怖を植えた。マーガレットは恐怖を植えた。」...
Ikuya Takahashi
Nov 3, 20213 min read


『「終戦日記」を読む』 野坂昭如
偶然、台北の紀伊國屋で目に止まった本。一つ一つの言葉が刺さった。この本はもっと読まれるべきだ。著者は『火垂るの墓』で有名な野坂昭如。野坂は1930年生まれ、敗戦を迎えたのは15歳の時。有名、無名の人たちの日記の抜粋を軸に太平洋戦争、第二次世界大戦に向き合う。著名人...
Ikuya Takahashi
Oct 10, 20212 min read


『物語を忘れた外国語』 黒田龍之介
黒田氏の随筆のファンで、いつも興味深く読んでいる。今回のエッセイ集も黒田節満載だ。文章が小気味良く、チェコ語、ロシア語、フランス語、言語学、イラン映画や台湾映画、大好きなビールと、守備範囲が広い。いくつか考えさせられた文章を抜粋したい。...
Ikuya Takahashi
Oct 3, 20212 min read


『アメリカひじき』野坂昭如
作家、放送作家、作詞家、シャンソン歌手、俳優、政治家、多くの顔を持つ。野坂は、1930年に生まれ、終戦を迎えた時は15歳であった。自身を「焼跡闇市派」と呼ぶ。小説、随筆共に多作の作家であるが、最も有名な作品と言えば『火垂るの墓』であろう。今回はもう一つの代表作『アメリカひじ...
Ikuya Takahashi
Sep 29, 20212 min read






